現地観光局員によるペルー・イカ観光のすすめ

2019年から青年海外協力隊員として、Ica州政府観光局で働いています。観光局員の目線から、ペルーの魅力について発信中!

圧巻の自然美!パラカス国立自然保護区

お久しぶりです。途中まで書いた未公開の記事が溜まり続けている、ワカチナ娘です。今回は、同期の環境隊員が働いているパラカス国立自然保護区についての紹介です。

 

実はイカ州でトップクラスの観光地

イカ市内からだと約1時間半~2時間ほどで行けるのですが、2018年観光庁の統計によると、イカ州に来る観光客のうち63.3%の観光客が足を運ぶ場所が、このパラカス国立自然保護区です。ちなみにワカチナのオアシスは、イカ州に来る観光客のうち56.7%が訪れ、ナスカの地上絵には26.5%が訪れると回答しています(複数回答)。

最初この統計を見たとき、ナスカの地上絵が最多じゃないんだ!と少し驚きましたが、恐らくパラカス国立自然保護区は近隣にビーチリゾートがあるので、夏の期間はリマからの国内観光客が多く来たり、空港からも比較的近いので、クスコを周った観光客がアクセスし易いということが理由なのかもしれません。パラカスでは5~8月は外国人観光客が多くなり、祝日や1~4月は国内観光客が多いそうです。

 

何もないという自然美

さて、「国立自然保護区」と聞くとどんな場所を思い浮かべますか?カナダの国立公園のようなみずみずしい森林?木の間から顔を出す野生の熊や鹿?砂漠地帯のイカにある自然保護区は、一味違います。

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ご覧のとおり、木は殆ど生えておらず、見渡す限り砂と石の茶色!!まるで火星に来たかのような光景ですが、むしろここまで何もないことに感激しました(?)。これまで私が抱いていた自然保護の感覚は、「森林を守る」ことや「森に住む動物を保護すること」でしたが、私がイカに来て思ったことは、「何もない」という自然の美しさがあるということ。そしてそれらを保護することの大切さです。(もちろん、厳密に言えば保護区内にも何らかの生物が住んでいるのかもしれませんが)パラカスだけでなく、それはイカの砂漠に対しても同じように感じます。是非一度、訪れて欲しい場所です!

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見れば見るほど、まるでス〇ーウォーズの世界。ちなみに同期隊員に話を聞いたところ、保護区内にはキャンプが可能な場所が3ヶ所あるため、キャンプ道具を持参すれば可能だそうです。我こそは!という方は是非、お試しあれ。(ただしキャンプ道具の貸し出しは行っていないようなのでご注意を)周りには何もさえぎるものが無いから、星空はきっとすごく綺麗なんだろうなぁ。

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この自然を守るために、保護区の職員やボランティアがほぼ毎日パトロールをし、保護区内の立ち入り禁止区域に観光客が立ち入っていないかや、無断で撮影をしていないかなど見回っているとのこと。ちなみに、車で立ち入り禁止区域に侵入している観光客がいた場合は、注意喚起を行い、彼らが車の線を消してきちんと車道に戻るまで見届けるそう。話によると、ソファなどを持ち込んで撮影をしていた人たちもいたとか・・・パトロール隊のみなさん、大変そうですね。お疲れ様です。車道にはこのように石が線状に置かれていて、どこを走ればいいのか誰でもわかるようになっています。(写真下)

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パラカス国立自然保護区への行き方

ツアーで行く場合:保護区内はとても広いので、様々な手間を考えると、ツアーに入るのが無難だと思います。イカ市内にもパラカスまでのツアーの販売は沢山ありますし、保護区に近いパラカスの町やホテル内でもツアーが販売されているので、そこで申し込みをすることができます。ちなみに、近くにあるバジェスタス島とのセットツアーで販売しているところも多いようです。

個人で行く場合:イカ市内~ピスコまでバスで約1時間、ピスコ~パラカスの中心部まで乗り合いタクシーなどで30分、そこからタクシーで保護区内へ。もしくは、本数は少ないですがイカ~パラカスまでのバス(Cruz del Sur社)も出ているので、それを使ってパラカスの中心部まで直接行くことも可能です。

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海沿いに停まるボートや、地平線に見える夕陽が本当に綺麗。

 

是非チェックしてほしいもの

海が近くにあるパラカスに来たら、是非新鮮なセビーチェを堪能してみるのがおススメです!野生動物が沢山いて、ペルーのガラパゴスとも呼ばれている「バジェスタス島」まで足を運ぶのも人気のコースです。

 

 

パラカス国立自然保護区

年中無休

入場料:11ソル(1日有効)

入場料込みキャンプ料金:30ソル(3日間有効)

ジェスタス島と保護区のセット入場料金:17ソル(保護区は1日のみ有効+3日間以内にバジェスタス島への訪問が可能)

(2019年12月11日時点)