青年海外協力隊員になろうと思ったきっかけ
実は、スペイン語を学ぶことと国際協力の分野に携わることは、人生でやりたいことリストのひとつでした。リストの作成から実現まで、約4年。でも4年前は、まさか協力隊員になるとは全く予想していませんでした。
青年海外協力隊員になろうと思ったきっかけ
よく聞かれるのですが、協力隊員になろうと思ったきっかけは、この4つです。
- 学生時代から、 国際協力に興味があった
- 観光隊員としてならば、今までのキャリアを用いて国際協力に携われると思った
- フランスに行った時、スペイン語が好きだと気づいてしまった(あれ?)
- 総合的に考えて、一番自分のやりたい事が集結した事業だった
1. 学生時代から、 国際協力に興味があった
大学生の頃から国際協力には興味がありましたが、具体的にどんな機関があるのか、どんなことをするのかほとんど理解していなかった為、「やってみたいけど、何をすればいいのかよく分からない」というぼんやりした印象でした。
学生時代は絶対にこの仕事に就きたいという気持ちも特に無く、「誰かの人生にインパクトを与えるような仕事をしたい」という漠然とした思いを抱いていたのを覚えています。そんな中、自分の人生に大きなインパクトを与えたのは「旅行」だったので、まずは国内外の観光業界で働き始めました。数年後、今後も観光業界に残るか、他の分野に挑戦するかというキャリアパスについて考えた際、どうしても国際協力に携わりたいという気持ちが自分の中に残っていることに気づいたのです。
2. 観光隊員としてならば、キャリアを用いて国際協力に携われると思った
何らかの形で国際協力に携わりたいと思ったものの、これまでのキャリアを全て捨てて、一から新しい業界に飛び込むのは勇気がいる。どういう決断をしたとしても、後になって自分が本当に満足できるような決断をしたかったからこそ、自分なりに時間をとって考えました。
そんな事を考え始めたある日。帰宅中の山手線で、目の前に青年海外協力隊募集のつり革広告を発見!気になって調べてみたところ、観光分野で隊員を募集していることを知りました。そんなわけでその半年後に応募し、2018年4次隊としての派遣が決まったという経緯です。
3. フランスに行った時、スペイン語が好きだと気づいてしまった
もう一つJICA事業に大きく惹かれた理由。それは、南米でも観光隊員を募集していたということ。というのも、フランスにいた時、スペイン語が好きだと気づいてしまったのです!(あれ?)
正直、フランス語を始めたときは「なんて読みにくい言語なんだ・・・」と思っていましたが、時間と共にフランスにもフランス語にも、愛着が湧いてきました。今でも第二のホームだと勝手に思っているし、国際大会で国歌が流れれば歌うし、ワインやチーズやクロワッサンの美味しさを知った大切な国です。それでもいつかは学んでみたいと思った言語、それがスペイン語でした。スペイン語の持つ響きとか、イントネーションとか、好きなんですよね。(未だにちゃんと巻き舌できないけれど)
4. 総合的に考えて、一番自分のやりたい事が集結した事業だった
というわけで結論としては、私がやりたいと思っていた1)国際協力に携わること、2)観光業界でのキャリアを生かすこと、3)スペイン語を習得すること、という3点が全て含まれていた事業が、青年海外協力隊だったという訳です。実際、私が応募した時は、ベトナムやタンザニアでも観光隊員を募集していましたが、ペルーの要請内容が一番自分のキャリアに合っていたので、そういう意味でもとてもタイミングがよかったとも言えるのかもしれません。
(注:要請国およびプロジェクト内容は、必要に応じて随時更新されます)
今後の進路について
渡航前、今後の進路についてどうするのかと何度も質問されたのですが、あえて私は決めませんでした。むしろ、赴任9ヶ月目の現時点でも決めていません。というのも、二年という月日の中で自分がどれだけ成長するかや、どんな変化があるかもわからないのに、渡航前から自分にリミットを設けることは、それ以上成長できなくなるように感じたからです。今考えても決してラクな選択ではなかったけれど、期待を込めてもう少し自分の伸び白を信じてあげたいところです。(といいつつ、真っ白だったりして)というわけで、二年目に入ったらゆっくりと考え始めてみようと思います。
まとめ
どういうきっかけであれ、自分のやりたいことをやりたい時に決められることや、半ば呆れながらもそれをサポートしてくれる人が周りにいるということ。砂埃にまみれ、食中毒やらピロリ菌やらに手こずりつつも、やりたいことをやり続けられるだけの健やかさがあるということ。これまで幸せとは、選択できる自由があることだと思っていましたが、未だに貧困格差を感じるペルーでは、特にそれを顕著に感じます。なので、今はとにかくこの場所で活動できることに日々感謝して、がむしゃらに進んでいきたいと思います。
ではまた!